静岡大学のランドマークを目指して
第2代センター長
岡田 嚴太郎
21世紀を目前にして、我が国は物質的な豊かさよりむしろ精神的・文化的な豊かさを求める成熟社会へ移行しつつあります。加えて、少子化・高齢化の進展に伴い、従来の社会構造は大きな曲がり角を迎え、生涯学習社会の構築が急務とされています。昨年4月に発足した「静岡大学生涯学習教育研究センター」は、開設2年目を迎え、私はこの4月から原 秀三郎初代センター長の後任をお引き受けし、センターの本格的な事業展開を軌道に乗せる責任の重大さに、身の引きしまる思いをいたしております。
本年度の主要なセンター事業の一環として、来る7月22日から8月20日にかけて、本学を中心に平成10年度静岡大学社会教育主事講習が実施されます。関係諸機関のご協力を得て、すでに2回にわたる運営委員会を開催し、社会教育のリーダーを目指す約70名の受講生の受け入れに、万全の体制を整えております。また、来年度からは静岡大学公開講座の企画・運営を、当センターが全面的に行うこととなっており、平成10年度を試行期間と定め、現在そのための諸準備を着々と進めているところです。本年度のセンター諸事業のスムーズな展開を図るべく、センター管理委員会、運営委員会および教官会議等を機能的に開催し、効率よいセンター運営を目指しています。
本センターの最大の目標である静岡大学の開放を一層推進するために、大学開放事業の情報一元化、インターネットの活用および生涯学習関連諸機関との情報ネットワーク化等を促進いたします。具体的には、本年4月末にインターネット・ホームページを開設するとともに、静岡県総合教育センターとの連携を進めるべく、静岡県生涯学習情報提供システム「マナビット」のインターネット・ホームページにリンクし、本学の各種情報を積極的に提供しつつあります。また、センターの広報誌「地域と大学」およびセンター研究紀要「生涯学習教育研究」を定期的に刊行いたします。
本センターは、開設されて間もない学内共同教育研究施設ではありますが、静岡大学のランドマークとして、地域に開かれた「大学の窓口」であると認識しています。全学のご理解とご協力を得ながら、今後のセンター活動を着実に展開する所存でおります。
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